80年代アイドルとアニソンの関係
太古の日本、昭和の時代においてアニソンは
①専門のアニソン歌手(水木一郎・ささきいさお・堀江美都子など)が歌うもの
②B級アイドルが歌うもの
のだいたいどっちか、であった
「じゃあA級アイドルはアニソンを歌わないのか?」という疑問が生じるかと思うが、事実その通りで、松田聖子、中森明菜、中山美穂、小泉今日子・・・といった面々は自分で映画の主演をして、自分で映画の主題歌を歌うのでアニソンを歌う必要はなかったのである。
(例外として劇場版「ペンギンズ・メモリー幸福物語」の主題歌SWEET MEMORIESを松田聖子が歌った例があるが、そもそもこのアニメがサントリービールのCMからのスピンオフであったためで、元々がかなりデカい仕事であった。)
■斉藤由貴
いきなり「斉藤由紀はB級アイドルじゃない!」というお叱りが各方面からありそうだが、そういう前提で話を進めているのでそういう事にしておいてください・・・
当時、サブカル寄りのオタクであったため周りのアイドルとはちょっと違う、浮いたキャラであった。今で言うと上坂すみれがフツーの歌番組に出てるような違和感があった。
歌はヘタなのである。
■山瀬まみ
「新婚さんいらっしゃい!」「ためしてガッテン!」などで知られるこの人も元アイドル・・・というかホリプロ・タレントスカウトキャラバン優勝者である。(野球選手なら巨人軍ドラ1みたいな感じか)
しかし周囲の期待を裏切り、曲はあまり売れずアニソンを歌うことに(大田泰二みたいな感じか)だが歌うと意外やパンチのあるいい歌声なのである。
代表曲「スターライト・セレナーデ」(ドラグナー)など
■森口博子
デビュー曲が「水の星へ愛をこめて」というとこに周囲からの期待を感じる・・・
いきなりZガンダム!なのだが歌ではイマイチ芽が出ず、なぜかバラエティーでブレイクする。キャリアハイは「夢がMORIMORI」である。
「ガンダム姐さん」というカッコイイ二つ名を持つ。
代表作「サムライ・ハート」(サムライ・トルーパー)など
■長山洋子
現在、演歌歌手として活躍中の長山洋子も元アイドル。
バナナラマのカヴァー曲「ヴィーナス」がヒットしました
民謡→アイドル歌手→演歌歌手という変わった人生ルートなのである。
(wake up girlsのメンバーにこんな人いたよね?)
代表作「瞳の中のファーラウェイ」(ファイブスター物語)など
■鹿取洋子
デビュー曲「ゴーイングバック・トゥ・チャイナ」がちょっとだけヒットするものの、後が続かずアニソンを歌うことに・・・
代表作「星のデジャ・ブー」(超時空騎団サザンクロス)は今聴くとムード歌謡みたいだが歌唱力はさすがなのである。
つづく・・・